乳がんと女性について

乳がんは女性特有の病気の一つで、日本では乳がんの発病率が年々増える傾向になり、日本人女性の２０人に１人が乳がんになると言われています。
乳がんになる主な原因には遺伝子異常や女性ホルモンの影響とされています。
有名なハリウッド女優が遺伝子検査の結果をし、乳がん発症のリスクが高いと判断され、乳がんになる前に乳房を切除したことが、世界で大きな話題となり、女性の乳がんへの認識や治療について注目を浴びています。

このページの目次

1. 1、乳がんの特徴について
2. 2、乳がんの治療法
3. 3、乳がんにかかる女性の人数
4. 4、乳癌に対する従来の考え方
5. 5、乳がん治療で話し合いが大事な理由
6. 6、周りの人と助け合いましょう

1、毛絡みが発生したときの対処

乳がんの特徴としては、ガンという病気の中でも、乳がんは遠隔転移しやすく、進行が早い、再発し易い病気と知られています。
乳がんは自覚症状がありません。
乳がんは自覚症状がないため、発見された時はほかの臓器への転移が進み、先に転移先の病巣がみつかり、その原発先を辿っていくと乳がんだったというケースが多いと言われています。

2、乳がんの治療法

乳癌の治療法には、これまでには薬物療法（化学療法、ホルモン療法）や放射線療法は手術の補助的治療として位置づけられてきました。
しかし、これらの治療法が進歩し高い治療効果が望めるようになったら、また、手術のみでは根治性に限界があることが分かり、手術や薬物療法、放射線療法のそれぞれの特性を上手く生かした総合的な治療を行い、乳がんを根絶しようという考え方が一般的になっています。
外科手術による除去 外科手術での乳房の切除、化学療養（抗がん剤治療）の副作用（脱毛）からくるショックは病気の生存率とのことも加え、女性としての尊厳まで脅かすことになっています。
それで、最近は手術で乳房を必要以上に大きく切除しても治療成績は上がりないとみる傾向になり、できるだけ手術の縮小化に向けた研究が続けられました。

3、乳がんにかかる女性の人数

日本で乳がんと診断される女性は、1年間に4万人にのぼっています。そして、その多くの方が不安やつらい治療を乗り越え、立派に社会生活にもどっています。
乳がんは比較的性質の良いがんの一つであり、優れた検査法や有効な治療手段が多いことから、早期に発見して適切な治療を受ければ、ほぼ完全に治すことができます。また、たとえ進行していても、患者さんの病状に応じた有効な治療手段がありますから、けっしてくじけることなく治療を続けてください。

4、乳癌に対する従来の考え方

昔はがんの治療法が少なく、治療効果にも限界があったことから、なるべくがんという病名を伝えないようにしたり、病名を告げぬまま、医療者が一方的に治療法を決めてしまうことが少なくありませんでした。

現在は、がんの治療法が進歩して多くの患者さんががんを克服して社会生活に戻ることができるようになりました。
また、治療の選択肢も広がり、患者さん自身に病気と治療法について十分理解して頂き、患者さんの意志を尊重した最善の治療を行うことが何よりも大切になります。

5、乳がん治療で話し合いが大事な理由

乳がんの治療では、女性にとってかけがえのない乳房を取り除く乳房切除術(全摘術)が適しているのか、乳房を残す乳房温存手術でも大丈夫なのか、重要な決断を迫られることも少なくありません。
あなたの病気を治す手術や治療にはどのような方法があるのか、その方法の良い点と悪い点は何なのか、適切な治療を受けなかった場合にどうなるのか、お互いによく話し合いながら、最善の治療法を決めなければなりません。

それが最善の治療の根底であり、乳がんは治る見込みの高い病気で共に闘って行ける有効な治療手段が幾つもあるからです。

6、周りの人と助け合いましょう

これから乳がんを克服するためには、多くのハードルを超えなければなりません。
たとえ手術でほぼ完全にがんを取り切れたと判断された場合でも、完全に克服できたと確認されるまで、幾つかの治療を加えなければならないことがあります。定期的な検査も必要です。
初めてのことで分からないこと、不安なことがたくさんあると思います。
これからの長い道のりを共に歩むために、あなたが今お感じになっている不安感や疑問点、生活のこと、どんな些細なことでも遠慮なく、医療者にご相談ください。また、病気を克服するために、ご家族や友人とよく相談し、あなたの病気や気持ちを理解してもらうことがとても大切です。