ウィッグのこと、パートナーや子どもにどう伝える?〜大切な人だからこそ、伝え方に悩んだときに〜
抗がん剤治療や脱毛症などでウィッグを使うことになったとき、
パートナーやお子さんへの伝え方に迷う方は少なくありません。
「驚かせたくない」
「余計な心配をさせたくない」
「気を遣わせるのがつらい」
でも、本当はそばにいる人だからこそ、わかってほしい気持ちもあるのではないでしょうか。
今回は、家族にウィッグのことを伝えるときのヒントをご紹介します。
■ 伝えるタイミングは「自分が落ち着けるとき」でいい
家族に何かを伝えるとき、つい「早く言わなきゃ」と焦ってしまいがちですが、
あなたの気持ちが整ったときが、一番のタイミングです。
まずは自分の中で、「なぜウィッグを使うのか」「どんな気持ちでいるのか」を少し整理しておくと、落ち着いて話しやすくなります。
■ パートナーへ伝えるときのコツ
💬 率直に、でもやさしく
「抗がん剤の影響で髪が抜けてきて…今はウィッグで過ごすことにしたの。」
「まだ不安もあるけど、自然に見えるし、少し安心できるの。」
パートナーはあなたの変化に敏感だからこそ、「どう接すればいいか」を知ることで心強くなることもあります。
💡 気遣いしすぎる必要はありません。
あなたの素直な言葉が、一番伝わります。
■ 子どもに伝えるときは、年齢に応じてやさしく
👧 小さなお子さんには、短くシンプルに
「ママ、お薬で髪の毛が抜けちゃうけど、すぐまた生えてくるから大丈夫だよ。」
「今日はかつらをつけてるけど、ママはママだよ。」
子どもは意外とすぐに慣れます。
ウィッグに触れたがったり、ちょっとびっくりしたりすることもあるかもしれませんが、怖いものではないと伝えることで安心感につながります。
👩🦰 思春期のお子さんには、少し踏み込んで
「今は体を治すための薬の影響で髪が抜けてるの。
でもウィッグがあるから、前と同じように過ごせるよ。」
大人のように説明しすぎなくても、「隠されるより教えてくれてよかった」と感じる子が多いようです。
■ 一番大切なのは、「あなたが無理しないこと」
誰かに話すのは勇気がいることです。
伝えたあとに涙が出てしまっても、それは自然なこと。
あなたがウィッグを使うのは、自分らしく過ごすための前向きな選択肢。
それを信じている姿こそ、きっと家族にとっても安心の材料になります。
医療用ウィッグ・かつらについてご不明な点があれば、医療用ウィッグアンベリールへお気軽にご相談ください。