医療用ウィッグ・かつらと保険:知っておきたいこと
治療による脱毛は、患者様にとって身体的な負担だけでなく、精神的なストレスも大きいものです。医療用ウィッグ・かつらは、そうした精神的な負担を軽減し、社会生活を送る上で大きな助けとなります。しかし、「医療用ウィッグは保険が適用されるの?」と疑問に思われる方も少なくありません。
結論から申し上げますと、医療用ウィッグ・かつらそのものには、原則として公的医療保険(健康保険)は適用されません。これは、ウィッグが病気の治療に直接関係する「医療行為」や「医薬品」とはみなされないためです。
しかし、全く保険と無関係というわけではありません。以下の点について理解しておくことで、費用負担を軽減できる可能性があります。
医療用ウィッグ・かつらと保険に関するポイント
- 公的医療保険(健康保険)の適用外
・医療用ウィッグは、義手や義足のような「治療用装具」とは異なり、疾病の治療に直接必要不可欠なものとはみなされません。
・そのため、病院での診療や薬剤費のように、健康保険を使って3割負担で購入することはできません。 - 民間の医療保険の給付対象となるケースも
・ご加入されている民間の医療保険によっては、「がん診断給付金」や「入院給付金」などの形で、治療に伴う自己負担額(ウィッグ代を含む)をカバーする特約が付帯している場合があります。
・加入している保険会社に、ご自身の契約内容を確認することをお勧めします。 - 自治体による助成金制度
・一部の地方自治体では、がん治療などによる脱毛に悩む方のために、医療用ウィッグの購入費用に対する助成金制度を設けている場合があります。
・お住まいの自治体のウェブサイトを確認するか、窓口に問い合わせてみましょう。申請には、医師の診断書や領収書などの書類が必要となることが一般的です。 - ウィッグメーカーや美容室での相談
・医療用ウィッグを取り扱っているメーカーや美容室の中には、保険や助成金に関する情報提供を行っているところもあります。
・購入を検討する際に、相談してみるのも良いでしょう。
まとめ
医療用ウィッグ・かつらの購入費用は、公的医療保険の適用外ですが、民間の医療保険や自治体の助成金制度など、費用負担を軽減できる可能性があります。治療に専念するためにも、これらの情報を活用し、ご自身に合った方法で費用負担を検討されることをお勧めします。
医療用ウィッグ・かつらについて、ご不明な点があれば、医療用ウィッグアンベリールへお気軽にご相談ください。