「ママ、なんかちょっとだけ変わったね」〜お客様の体験談より〜
治療の副作用で髪が抜けると聞いたとき、
正直、心の準備ができていませんでした。
ただ、「日常は変えたくない」。
その一心で、ウィッグの試着をして、似合うものをひとつ選びました。
■ 子どもにどう伝えるか迷った
うちには小学3年生の娘がいます。
まだ小さいけれど、いろんなことを感じ取る年ごろです。
「ママ、どうして帽子ばっかりかぶってるの?」
そんなふうに聞かれるたび、うまく答えられませんでした。
でも、ウィッグが届いて、
鏡の前でかぶったその日。
「よし、今日はこのまま迎えに行こう」と決めました。
■ 「ママ、髪切った?」じゃなくて…
帰宅後、ランドセルをおろしてすぐ、
娘が私の顔をじーっと見て、
こう言いました。
「ママ、なんかちょっとだけ変わったね。でも、かわいい!」
「え?」と聞き返すと、
「なんとなく、前よりふわっとしてる感じ。でもママはママだよ〜」と笑って去っていきました。
■ 子どもの反応は、思ったよりやさしかった
正直、「なんて言われるかな」と心配でした。
でも娘は、私の変化をまるごと受け止めてくれたんだと思います。
あとでこっそり、「本当は髪の毛が少し抜けてきたからウィッグをかぶってるんだよ」と伝えると、
「へー、そうなんだ。でも、ママの笑った顔は前と一緒だもん」と、にこっとしてくれました。
■ 「ママはママだよ」
たったそれだけの言葉が、
どれだけ私の心を軽くしてくれたか、うまく言葉にできません。
髪の毛がなくなることは、想像以上に大きな変化でした。
でも、それを“変わったこと”として受け入れ、
「ママはママだよ」と言ってくれる存在がそばにいること。
それが、何よりの力になっています。
※お客様からのお電話でのご意見ご感想より、一部抜粋、加筆させていただきました。
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