抗がん剤治療中の夏を快適に過ごすには?〜ウィッグ・帽子・肌ケアの工夫で乗り切る季節対策〜
抗がん剤治療中の夏は、気温や湿度の高さが体にとって大きな負担になります。
「ウィッグで蒸れてつらい」「汗をかいて不快」などのお悩みも増える季節。
今回は、治療中の夏を少しでも快適に乗り越えるためのヒントをお届けします。
■ 1. 通気性のよいウィッグ・インナーを選ぶ
医療用ウィッグは、通気性にすぐれたタイプを選ぶことが夏の快適さのカギです。
- ✅ 通気性の良い「メッシュ構造」や「軽量タイプ」のベース素材
- ✅ インナーキャップ(ウィッグの下につけるもの)も吸湿速乾素材がおすすめ
汗をかいたときはこまめに外して風を通すことも大切です。
ウィッグの中が蒸れると肌荒れやかゆみの原因になるので、清潔に保ちましょう。
■ 2. 室内では「ケア帽子」で頭を休ませて
おうち時間や入院中は、やさしい素材のケア帽子で過ごすのがおすすめです。
- 肌にあたる部分が綿やガーゼなどでできたタイプ
- 縫い目が少なく、締めつけ感の少ない設計
ウィッグをずっとつけていると負担がかかるので、「使い分ける」ことが夏の快適さのポイントになります。
■ 3. 汗対策も忘れずに
汗は思っている以上に頭皮やウィッグにも影響を与えます。
- インナーキャップは複数枚をローテーションで使う
- 外出後は、ウィッグ内を乾いたタオルで軽く拭く
- 帰宅後はウィッグを外し、風通しの良いところで保管
💡 週1〜2回の洗浄・メンテナンスで、においやべたつきも軽減できます。
■ 4. 紫外線と冷房の“ダブル刺激”に注意
抗がん剤治療中は、肌が敏感になりやすい時期です。
- 日差しの強い日はUVカット帽子や日傘で頭部を保護
- 室内の冷房で冷えすぎないよう、ストールやカーディガンで調節
肌荒れや体調不良のリスクを防ぐためにも、暑さ+冷えの両方に備えることが大切です。
■ 5. 自分の“快適スタイル”を見つけて
たとえば…
- お出かけ:通気性のいいウィッグ+UVカット帽子
- 家の中:コットンのケア帽子+リラックスウェア
- ウィッグの日:冷感スプレーや保冷グッズを併用
「今日はちょっとしんどいな」と感じたら、
“無理しない”を最優先にした過ごし方でOKです。
■ まとめ:夏も“自分らしく”過ごす工夫を
抗がん剤治療中の夏は、体も心もデリケートになりがち。
でも、素材やアイテムを上手に選んで使い分けることで、ぐっと快適に過ごせるようになります。
髪のことも、肌のことも、「どうすれば少し楽になるか」を考えることが、
あなたの毎日をそっと支えてくれますように。
医療用ウィッグ・かつらについてご不明な点があれば、
医療用ウィッグアンベリールへお気軽にご相談ください。