抗がん剤での脱毛、回避できる?〜髪を守りたいあなたへ、いま伝えたいこと〜
抗がん剤治療を控えたとき、
「髪の毛だけは抜けたくない」
「なんとか回避する方法はないの?」
そう思うのは、とても自然なことです。
今回は、抗がん剤による脱毛の仕組みと、回避の可能性についてやさしく解説します。
■ なぜ抗がん剤で髪が抜けるの?
抗がん剤は、がん細胞のような「分裂の速い細胞」を攻撃します。
でも、髪の毛を作る細胞も分裂が活発なため、同時にダメージを受けてしまうのです。
その結果、多くの方が治療開始から2〜3週間ほどで脱毛を経験します。
頭髪だけでなく、眉毛・まつ毛・体毛が抜ける場合もあります。
■ 脱毛を回避する方法はある?
現時点で、完全に脱毛を防ぐ方法は残念ながらありません。
しかし、脱毛を軽減できる可能性のある方法はいくつかあります。
▼ 1. 頭皮冷却(クーリングキャップ)
- 治療中に頭皮を冷やすことで、抗がん剤の影響を受けにくくする方法です。
- 欧米では多くの病院で導入されている
- すべての抗がん剤に有効とは限らない
- 国内では実施できる医療機関が限られる
✅ 注意点:効果には個人差がありますが、「全体的な脱毛量が少なく済んだ」という声もあります。
▼ 2. 抗がん剤の種類や量の調整
医師との相談のもと、脱毛しにくい抗がん剤を選ぶケースもあります。
ただし、がんの種類や治療効果を優先する必要があるため、自己判断ではなく医師との相談が必須です。
■ 脱毛は避けられない場合も。だからこそ「心の準備」が大切
たとえ脱毛が避けられなかったとしても、
それは「治療が効いている証」とも言われます。
でも、そう思えるようになるまでには時間がかかることも。
そのときに支えになるのが、心の準備と、生活を支えるケアの存在です。
■ 医療用ウィッグは、“心の味方”にもなる
医療用ウィッグは、脱毛を隠すためだけの道具ではありません。
- ふだん通りの自分でいられる
- 仕事や外出に自信が持てる
- 「人に会うのが怖い」をやわらげてくれる
そんな「心の支え」になるアイテムとして、選ぶ方が増えています。
「使うかどうかはまだ迷っている」
それでも、事前に選択肢を知っておくことで、心が少し軽くなるかもしれません。
■ あなたの気持ちを大切に
脱毛は、身体的な変化だけでなく、気持ちに大きく影響を与える出来事です。
「どうにか避けたい」「できるだけ自然に過ごしたい」
そんな願いは、どれもとてもまっすぐで大切な気持ち。
どんな選択をするにしても、あなたが自分らしく前を向けるように、
私たちはそっと寄り添っていきます。
医療用ウィッグ・かつらについてご不明な点があれば、
医療用ウィッグアンベリールへお気軽にご相談ください。