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「外に出なくても、気持ちは変えられる」〜お客様の体験談より〜


抗がん剤治療を受けると決まってから、
いちばん不安だったのは、「髪の毛が抜けるかもしれない」ということでした。

帽子で隠す…?
それとも、何もしない…?

頭ではいろいろ考えていたけれど、
心のほうがついていかず、気づけば気持ちばかりが焦っていました。

■ 外に出る元気がない私に届いた、“試着用の箱”

ある日ネットで見つけたのが、「自宅でウィッグを無料試着できるサービス」。
「人と会わずに試せるなら…」と申し込んでみることにしました。

数日後、段ボールが届きました。
中にはウィッグが2点と、かぶり方や取り扱いの説明が書かれた冊子。
箱を開ける手が少し震えたのを覚えています。

■ 鏡の前で、1人だけど、1人じゃない気がした

一番気になっていたウィッグをそっと頭に乗せて、鏡の前へ。

「……あれ? 意外と、自然かも。」

最初は笑う余裕なんてなかったけれど、
鏡に映る自分が、ちょっとだけ元気そうに見えたんです。

誰にも見られていないからこそ、落ち着いて、いろいろな角度からじっくり見ることができました。

■ 自宅での試着だからこそ、わかること

試着中は、ふだんの洋服に合わせたり、
室内の自然光で見え方を確認したり、
自分の生活リズムの中でじっくり比べられるのが嬉しかったです。

誰かに気を使うこともなく、
「自分のためだけの時間」として試着に向き合えるのは、
自宅試着ならではの良さだと思いました。

■ 「まだ買うかはわからないけど…」それでも、前向きになれた

実を言うと、まだウィッグを買うと決めたわけではありません。
でも、試着したことで、「髪がなくなること=すべてを失うことじゃない」と少し思えるようになりました。

この先も不安は尽きませんが、
あの日の自分より、今の私はすこしだけ、前を向けています。

※自宅で試着のお申し込みをいただいたお客様のアンケートより引用とさせていただきました。

はじめてのことばかりで不安なのはみなさま一緒だと思います。
医療用ウィッグ・かつらについてご不明な点があれば、医療用ウィッグアンベリールへお気軽にご相談ください。