がん治療中、自分らしさを保つためにできること
〜「いつもの自分」を少しだけ取り戻す小さな工夫〜
がん治療中は、体調や見た目の変化、心の揺れなど、さまざまなことが起こります。
「今の自分が、自分じゃないみたい」
「どこかに置いてきてしまったような気がする」
そんなふうに感じる日も、決して珍しくありません。
でも、“自分らしさ”をすべて手放す必要はないのです。
ほんの少しの工夫や心がけで、「あ、これがわたしだ」と感じられる瞬間を取り戻すことができます。
■ 1. 「好きなもの」に囲まれて過ごす
- お気に入りのカップでお茶を飲む
- 好きな香りのハンドクリームを使う
- 寝間着を少しだけお気に入りの色に変えてみる
💡 身の回りにある小さな“好き”は、心の輪郭を整えるお守りのような存在です。
■ 2. メイクやウィッグで「鏡の中の自分」を整える
抗がん剤治療で髪が抜けたり、肌が敏感になったりすることがあります。
でも、自分をケアすることを諦める必要はありません。
- 肌にやさしいベースメイクで血色を少しだけ足す
- 自然に見える医療用ウィッグで、いつもの髪型に近づける
- 眉毛がなくなっても、ふんわり描くだけで顔の印象が変わる
💡 少し手をかけることで、「わたしはわたし」だと感じる瞬間が戻ってきます。
■ 3. 人とのつながりを、心地よい距離感で
体調によっては、無理に誰かと会ったり話したりするのがしんどいときもあります。
でも、“誰かとつながっている”と感じることは、自分を取り戻す大きな力になります。
- 気の置けない友人と短いメッセージをやり取り
- お気に入りの作家やYouTuberの言葉に触れる
- SNSで同じような経験をしている人の投稿を見る
💡 「ひとりじゃない」と思えることで、心に少し余裕が生まれることも。
■ 4. 自分の「声」を大切にする
体調や気分に波があるなかで、「今日は何がしたい?」「どう感じている?」と
自分自身にやさしく問いかける時間を持ってみてください。
たとえば…
- 今日はゆっくりしたい
- 何もしたくない日もある
- 少しだけ外を歩きたい
💡 自分の“声”を受け止めてあげることで、心の軸がブレにくくなります。
■ まとめ:自分らしさは、「取り戻す」のではなく「育てなおす」もの
治療中は、どうしても“失うこと”に意識が向きがちですが、
その中であっても、自分らしさを少しずつ取り戻し、育てていくことはできます。
それは大きなことでなくても、
ほんの小さなことの積み重ねでも、ちゃんと力になります。
医療用ウィッグ・かつらについてご不明な点があれば、医療用ウィッグアンベリールへお気軽にご相談ください。
「自分らしく過ごすために、ウィッグを活用したい」そんな思いにも、やさしく寄り添います。