がん治療中、SNSとの上手な付き合い方〜見る・発信する・距離をとる…自分に合ったペースで〜
治療が始まると、ベッドの上でスマホを見る時間が増えたり、
誰かの投稿に励まされたり、逆に落ち込んでしまったり…。
SNSは便利で心強い存在でもある一方で、時には心の負担になることも。
今回は、治療中のSNSとの「ちょうどいい距離感」について考えてみましょう。
■ 見るだけでもOK。自分の心を守っていい
SNSには、治療の記録や日常の報告を投稿している方もたくさんいます。
そうした投稿に元気づけられることもありますが、反対にこう感じることもあるかもしれません。
- 「みんな前向きに見えて、私だけ取り残された気がする」
- 「私は何もできていない気がする…」
💡そんなときは、無理して見なくて大丈夫。
SNSはいつでも閉じることができるもの。
「今の自分に必要かどうか」を、いちばんに考えていいんです。
■ 発信したいときは、無理のない範囲で
「自分の記録として残したい」
「同じような経験をしている人とつながりたい」
そんな想いから、SNSで発信を始める方もいらっしゃいます。
匿名や鍵アカウントで、気持ちの整理として書くのも良い方法です。
ただし、
- 無理にポジティブなことを書こうとしない
- 反応が少なくても気にしない
- ネガティブな意見に触れてしまったときは、画面を閉じる
💡発信は「気持ちが整うための手段」であって、「誰かに認めてもらう場所」じゃなくても大丈夫です。
■ 比べないための工夫を
SNSでは、元気そうに見える人、生活が充実しているように見える人がたくさんいます。
でもそれは、その人の「ほんの一部分」にすぎません。
- 「SNSは参考程度に」
- 「比べたくなるときは少し距離を置く」
- 「“私のペースでいい”と意識する」
💡他人の時間軸ではなく、自分の体と心の声をいちばんに。
あなたの歩みは、あなたのものです。
■ つながることで救われることもある
SNSには、病気の体験を共有し合える場所も多く存在しています。
「似たような悩みを抱えている人がいる」と知るだけで、
ひとりじゃないと思える瞬間があるかもしれません。
- がん患者同士のコミュニティ
- 医療用ウィッグを使用している方のレビューや体験談
- ケアアイテムのおすすめ共有
💡「よかったら見てみようかな」くらいの気持ちでOKです。
■ おわりに:SNSも「使い方次第の道具」です
SNSは、気持ちを和らげたり、視野を広げたりするきっかけになる一方で、
心が疲れているときは、重たく感じてしまうこともあります。
だからこそ、「今の自分に合った使い方」を見つけることが大切です。
医療用ウィッグ・かつらについてご不明な点があれば、医療用ウィッグアンベリールへお気軽にご相談ください。
SNSで見たスタイルを参考に相談される方も多くいらっしゃいます。気になることがあれば、ぜひお話しくださいね。