がん患者の家族として、どんなふうに接すればいい?〜「何かしてあげたい」その気持ちを、形にするヒント〜
大切な人ががんと診断されたとき。
動揺、不安、心配…たくさんの気持ちが押し寄せてくるものです。
「どんな声をかけたらいいのだろう」
「どうやって支えていけばいいのかな」
そう悩むご家族も多いのではないでしょうか。
今回は、がん患者さんにとって“心強い家族”でいるために、知っておきたい接し方の工夫をお伝えします。
■ 1. 無理に「励まさない」ことも、やさしさのひとつ
「がんばって」「大丈夫だよ」と言いたくなるかもしれません。
でも、本人にとってはつらい日もあるし、がんばりたくてもがんばれない日もあります。
そんなときは、
- 「今日はどうだった?」
- 「何か食べたいものある?」
など、その日の気持ちに寄り添う言葉が、何よりの支えになります。
■ 2. 「普通に接する」ことが、安心をくれる
急に気を遣いすぎたり、話題を避けたりすると、
かえって「今までの自分じゃいられない」と感じてしまう方も。
- いつものように世間話をする
- 好きなドラマを一緒に見る
- ちょっとした笑い話を共有する
💡 それだけで、患者さんの心がふっと軽くなることがあります。
■ 3. 変化に気づいて、そっと寄り添う
治療による見た目の変化(脱毛・やせ・肌荒れなど)は、本人にとってデリケートなこと。
たとえば、ウィッグをつけて現れたときは
「すてきだね」「その髪型似合ってるよ」など、
さりげないひと言で安心感を与えることができます。
■ 4. 話を聞くときは「答え」を出さなくていい
悩みや不安を打ち明けられたとき、つい何か正解を返さなきゃ…と思ってしまいがちですが、
本人が求めているのは「ただ聞いてほしい」だけのこともあります。
うなずいて聞いてくれる存在がいるだけで、心が落ち着く瞬間があるのです。
■ 5. 家族自身も、無理をしすぎない
患者さんを支える家族も、気づかないうちに心や体に負担がかかっていることがあります。
- ときどき、自分の好きなことをする時間をとる
- 他の家族や医療者に頼る
- 不安な気持ちを、誰かに話してみる
💡 あなたが元気でいることは、患者さんにとっても安心につながります。
■ おわりに
がんと向き合う家族にとって、正解はひとつではありません。
大切なのは、「そばにいたい」というその気持ち。
その想いが、患者さんにとって一番の心の支えになるはずです。
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