がん治療中、日々を少しラクにする生活の工夫〜「がんばりすぎない」毎日のために〜
がんと向き合いながらの日常は、思っている以上にエネルギーが必要です。
体調も気分も揺らぎやすく、いつも通りに過ごすのが難しい日もあるでしょう。
それでも、ほんの少しの工夫で心と体がラクになることがあります。
今回は、治療中の女性に向けた「暮らしの中でできるやさしい工夫」をご紹介します。
■ 1. 体調の波を記録して、無理しない予定を
治療の副作用や体の変化にはリズムがあることが多いです。
メモ帳やアプリに「今日は少し疲れやすかった」「午後は元気だった」など簡単に記録することで…
- どんなタイミングで動きやすいか
- 休むべきタイミングはいつか
💡 “無理のない予定”を組むための、心の指針になります。
■ 2. 「動けるときにまとめて」「休むときはしっかり」
体調がいい日は、掃除・洗濯・買い出しなどできることをまとめて済ませる。
反対に、少しでもしんどい日は「堂々と休む」。
このメリハリが、罪悪感なく自分を労わるためのコツです。
■ 3. 食事は「栄養」より「気持ち」を優先してもいい
「バランスよく食べなきゃ」と思いすぎて、
食欲がない自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、治療中は食べられるものを食べられるときにが基本です。
- 冷凍食品やレトルトをうまく使う
- 1日1食でもしっかり食べたらOK
- おにぎりだけ、ゼリーだけの日があってもいい
💡「食べること=心の栄養」ととらえて、自分を甘やかす工夫も大切です。
■ 4. 身だしなみは、気持ちを整えるスイッチ
ウィッグや帽子、やさしい色のリップなど、
小さなおしゃれが心のリズムを整えるきっかけになることも。
朝、鏡の前でひとつだけ自分に手をかけるだけで、
「よし、今日も動けそう」と前向きな気持ちが湧いてくることがあります。
■ 5. がんばらない日常も、自分の大切な一部
周りと比べてしまったり、「元気だった頃の自分」と比べて落ち込んだり。
でも、“がんばれない日”があるのは当たり前です。
洗濯物がたたんでなくても、髪が抜けても、メイクができなくても、
それでもちゃんと“今”を生きていることに、まずは自分で気づいてあげてくださいね。
医療用ウィッグ・かつらについてご不明な点があれば、医療用ウィッグアンベリールへお気軽にご相談ください。
「疲れやすい毎日でも、気分よく過ごすための工夫が知りたい」そんなご相談もお待ちしています。