がん治療中の心のケア、できていますか?〜不安な気持ちと上手に付き合うために〜
がん治療は、身体だけでなく心にも大きな影響を与えます。
診断されたとき、治療が始まったとき、ふとした瞬間――
「涙が止まらない」「誰にも会いたくない」「私ばかりどうして…」
そんな気持ちが湧いてくるのは、とても自然なことです。
でも、「つらい」「怖い」と感じていいんです。
それは、あなたが一生懸命がんばっている証拠ですから。
■ つらさを「言葉にする」ことの大切さ
心の中にしまいこまず、言葉にしてみることは、心を軽くする第一歩です。
- 家族や信頼できる友人に話してみる
- 同じ経験をした人の体験談に触れてみる
- ノートやスマホのメモに気持ちを書き出してみる
💡ポイントは、「うまく話そう」と思わなくていいこと。
ただ、今感じていることを素直に吐き出すだけでも十分です。
■ 小さな“好き”を大切にする
治療の合間や、気分が落ち込んだときこそ、自分の“好き”を見つめなおしてみましょう。
- 好きな音楽を流す
- お気に入りのカップでお茶を飲む
- 好きな香りを枕元に
- ウィッグや帽子で「似合う」を楽しむ
💡心が少しでも和らぐ「自分だけの安心スイッチ」を持つことは、とても心強いことです。
■ 誰かに頼ることは、弱さではありません
「迷惑をかけたくない」「甘えてはいけない」
そう思って、つらさを我慢していませんか?
でも、人に頼ることは弱さではなく、ひとつの“強さ”です。
本当に苦しいときは、医療機関の「がん相談支援センター」など専門の窓口を利用するのもおすすめです。
■ メンタルケアも「治療の一部」と考えて
心が疲れてしまうと、身体の回復にも影響が出てしまうことがあります。
だからこそ、メンタルケアも、がん治療の大切な一部です。
あなたが少しでも落ち着いて日々を過ごせるように、
心のケアを後回しにしないでくださいね。
■ 医療用ウィッグも「心を守るアイテム」
髪の変化にともなうストレスや不安をやわらげるために、医療用ウィッグを活用する方も多くいらっしゃいます。
- 外に出るのが少しだけラクになる
- 鏡を見ることが怖くなくなる
- 自分らしさを取り戻せたと感じる
💡心の安定のためにウィッグを選ぶのも、立派な“メンタルケア”のひとつです。
■ おわりに
あなたは、いま、毎日を必死に生きています。
それだけで、もう十分にがんばっているんです。
もし心が苦しくなったら、誰かに話してください。
頼ってください。泣いてください。
そして、また少し元気が戻ったら、自分のペースで前を向いていけばいいんです。
医療用ウィッグ・かつらについてご不明な点があれば、医療用ウィッグアンベリールへお気軽にご相談ください。
「不安な気持ちも含めて、相談にのってもらえてよかった」そんな声も多く届いています。
心のままに、どうぞお話しください。