ウィッグのケア

ブラッシングの大切さ

医療用ウィッグの毎日のお手入れとして、ブラッシングは欠かせません。
ウィッグの着用前と着用後、シャンプーを行った後など、1日に何度も行う必要があります。
髪が静電気などで絡まっていると、特にブラッシングに時間がかかってしまい、「面倒くさい・・・」「今回はしなくてもいいか・・・」とだんだんブラッシングの頻度が落ちてしまうケースもあるかもしれません。 なぜブラッシングはこれほど頻繁に丁寧に行う必要があるのでしょうか?
その理由と正しいブラッシングの方法についてご紹介したいと思います。

ブラッシングが大切な理由

医療用ウィッグは毎日シャンプーで洗う必要はないので、10日くらい何もお手入れをせずにウィッグを使用していると、髪が絡まり、パサつき、修復が難しい状態になってしまいます。
特にロングタイプやカールのヘアスタイルで販売されているウィッグは、どうしても絡まりやすいです。

このような髪の絡まりを予防・改善するのがブラッシングの役割です。
まずウィッグ着用前にブラッシングをして、髪が絡まるのを予防し、着用後に絡まった髪をブラシで軽くとかすことで、毎日最高の状態を保つことが出来ます。
髪が絡まったまま「今回は面倒くさいから辞めておこう・・・」となってしまうと、時間が経過するごとに絡みが取れにくくなるので注意が必要です。

髪が絡まる原因

人工毛

人工毛の医療用ウィッグは、髪の毛が衣類と擦れることによって生じる、静電気が原因となり、髪の毛が縮れて、それが絡まりの原因となってしまいます。
特にロングヘアのウィッグは、衣服と髪が擦れる範囲が広くなり髪が絡みやすいと言えます。冬の衣服を着用される時期なると、さらに静電気を引き起こしやすくなるので注意が必要です。

また人工毛の場合、誤ったブラッシングを行なってしまうと、逆に髪の絡まりを引き起こしやすくしてしまうことがあります。
ウィッグのお手入れとしてブラッシングはとても重要ですが、だからといって頻繁にブラッシングを行い過ぎるのも良くありません。
ウィッグは髪質や、人毛・人工毛の違い、ヘアースタイルなどによってそれぞれ最適なブラッシングの方法が異なりますので、購入前に「自分のウィッグはどのようにブラッシングを行ったらよいのか」確認しておくのがおすすめです。

人毛

人毛ウィッグは、シャンプーやトリートメントなどのお手入れを怠ってしまうと、汗や頭皮の汚れが蓄積して、絡まりの原因となってしまいます。汚れが固まって、髪どうしがくっついてしまうのです。
人毛ウィッグの場合は、シャンプーもトリートメントも普段と同じように、ウィッグを着用したまま行う事が可能なので、ブラッシング以外に定期的にシャンプー・トリートメントを行う事も髪の絡まりを防止する一つの方法です。

また、髪の毛の油分がシャンプーによって不足し、髪の毛がパサつきだして、絡まってしまうというケースもよくあります。長期間使用されているウィッグは特に、シャンプーによって油分が抜けやすい状態になっているので、ウィッグ専用の保湿オイルや静電気防止のスプレーなどを、ネットなど購入して使ったり、トリートメントを行ったりと工夫が必要です。

正しいブラッシング方法

間違ったブラッシングは、逆に髪の毛を痛め、絡まりやすくする原因となってしまいます。
毎日定期的に行うブラッシングだからこそ、正しい方法を身に着けて、ウィッグを質の高い状態で長持ちさせることが出来るように致しましょう。

ブラッシングを行う時は、毛の根元から毛先にかけて十分行えるよう、ウィッグ台を用意するか、ブラッシングを行う部分のネットを内側からしっかり手で支えるようにします。そして、髪の分け目に注意しながら髪の流れに沿って、ゆっくりとかしていきます。この時、ブラッシングの力を入れすぎてしまうとネットの部分を傷つける可能性があるので、軽く丁寧にブラッシングする事を心がけましょう。

ブラッシングをしても絡みが取れない場合、無理やり力を入れてブラッシングを続けてしまうと抜け毛の原因にもなってしまいます。一旦力を緩め、下の毛先の方から少しづつ絡みを解消するようにします。あまりにも絡みがひどい場合には、ウィッグ用のオイルスプレーが効果的です。

まとめ

ブラッシングは髪の毛の絡みを解消して、医療用ウィッグを綺麗な状態で保つのに重要です。ブラッシングを怠ってしまうと、静電気や頭皮の汚れにより絡みが取れにくくなり、お手入れが大変になってしまいます。
毎日、ウィッグ着用前・着用後、シャンプーで洗った後などブラッシングを欠かさず行うようにしましょう。

また、ブラッシングも間違った方法で行なってしまうと、逆に髪が傷んでしまうことがあるので、注意が必要です。力を入れすぎず、髪の流れに沿って丁寧にブラッシングを行うのが大切です。
ブラッシングを毎日欠かさず行っていると、ブラッシングをしていない場合と比べて、髪の毛の質や美しさを比較にならないほど長期的に保つことが出来ます。

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