ウィッグ基礎知識

医療用ウィッグを飽きずに使うために

医療用ウィッグを使っていて、「やっぱり顔のイメージとウィッグの髪型が似合わないかも・・・」「そろそろイメージチェンジで髪型を変えようかな・・・」と思われることがあるかもしれません。 そのような場合、カット調整・アレンジカットを行うことをおすすめしております。
しかしウィッグはカットに失敗すると伸びる事もないので失敗できません。この記事では自分でカットするときの注意点や、美容院でカットしてもらった方が良い理由などご紹介しています。

自宅でウィッグをカットする方法

準備するもの

  • ・ハサミ(梳きバサミ)
  • ・ブラシ
  • ・クリップ
  • ・霧吹き
  • ・ウィッグスタンド
  • ・イメージ髪型の挿絵

すきバサミを使う事で、毛先が揃い過ぎず、自然な仕上がりとなります。
また、前髪をカットするときはウィッグを着用したまま出来ますが、後ろ髪をカットする際にはウィッグスタンドにウィッグを被せてからカットを行うようになるので、用意しておきましょう。
希望の髪型をしっかりとイメージしながらカットするためには、雑誌の切り抜きや写真など前に置いておくと失敗しにくくなりオススメです。

前髪をカットする

用意が出来たらまず前髪をカットしていきます。
前髪のカットを失敗しないコツとして、中央から両サイドにかけてカットを施していくのがおすすめです。まずどのくらいカットするか中央の長さを決めて、中央の長さからズレないように両サイドが少しづつも長くなるように(斜めのライン)カットしていきます。
全体的に満遍なくカットをしてしまうと、「ちょっとおかしいな・・・」と何度も修正して最終的に思っていたよりかなり短くカットしてしまったということになりかねません。

また前髪をカットする時、髪の毛を少量ずつ束にして行う事・ハサミを縦に入れながらカットする事なども重要なポイントです。

後ろ髪をカットする

後ろの髪の毛をカットするときは、ウィッグスタンドにウィッグを被せてからスタートします。
前髪カットの時と手順やポイントは全く変わりませんが、後ろ髪の方がボリュームもあり、スタンドに乗せてのカットとなるので初心者の方にはかなり難易度が高い作業と言えるかもしれません。
髪の毛のボリュームが多くてカットしにくいと感じられるようでしたら、水で少し霧吹きして抑えるのも一つの方法です。

カット調整・アレンジカットは美容院に行った方が安心

ウィッグのカット調整・似合わせカットは失敗してしまうと元には戻らない為、少しでも不安なら美容院に行かれることをおすすめします。
医療用ウィッグは1年半~2年程使うもので、安価なものではありません。
ウィッグは切り過ぎてしまうと自毛とは違い伸びてくる事はございません。また新しく購入するということになると大変なので、慎重に行いましょう。
失敗して新しく購入するよりも、美容院でカットしてもらう方が値段も安く上がりますし、自分のイメージ通りに仕上げてくれるので美容院でカットしてもらう事をおすすめします。

アンベリールでは、ウィッグ購入時にカット調整・アレンジカットを無料で承っておりますので、お気軽にお申し付けください。

医療用ウィッグはメーカーによって髪の毛の特徴や、作りなどが異なります。
購入した場所で依頼すると、商品についてよく知っている専門のスタイリストにてカットを施してもらう事が出来るので、それぞれのウィッグの特徴や作りなどを踏まえて一番最適なカットを行ってもらうことが出来ます。

ウィッグについて分からないことや不安な事も何でも尋ねる事が出来るのも嬉しいポイントです。

アンベリールでは無料のヘアアレンジが受けられる!

アンベリールはアレンジ調整が無料!
熟練のスタイリストによってあなた好みのスタイルに一つ一つ丁寧に調整していきます。
アンベリールの医療用ウィッグはネット通販でも購入可能なので、まず試着してみたいウィッグをお選びいただき、ご自宅に届いたウィッグをご自宅で試着して頂くことが出来ます。
気に入って頂けましたらそのまま購入手続きへ、購入されないようでしたらお気軽にご返却して頂くことが可能です。

ご希望のヘアスタイルやカット調整を行いたい場合、試着ウィッグ返却の際に雑誌の切り抜きや、写真を同封して頂ければ、無料でご希望のスタイルにアレンジ調整いたします。

「髪質や着け心地はバッチリだけど、髪の毛の長さが気に入らない・・・」「ウィッグ購入と同時に髪の毛をサッパリと短くしたい・・・」という方は是非ご利用ください。

サイズを調整してより快適に使う方法

医療用ウィッグは脱毛治療期間中、約1年半~2年着用することになります。
この1年半~2年という間には脱毛が進行・回復するにあたって、頭まわりのサイズも大きく変動します。
そのため、医療用ウィッグは脱毛の進行・回復に合わせて定期的にサイズ調整を行う事が大切です。サイズ調整はウィッグ販売店に依頼する事が出来ますが、ご自分で糸と針を使って行っていただく事も可能です。
「お店に出るのが面倒くさい・・・」「手間をかけずに素早くサイズ調整したい・・・」という方に是非参考にしていただければと思います。

自宅で簡単 サイズ調整の方法

準備をする

サイズ調整に必要なものは針、糸、ものさし、クリップ、ハサミだけです。
裁縫セットをお持ちの方であれば簡単に用意できるものばかりですね。

糸はウィッグを着用した時目立たないよう、黒色か茶色の糸を使用されるのがおすすめです。ウィッグのネット部分と出来るだけ同じ色を使う事で、自然な見た目となりバレにくくなります。
ハサミは糸を切るためだけに使用するので、糸切りバサミでも大丈夫です。

着用したまま余っている部分をつまむ

まず、ウィッグを着用したままサイズ調整したい部分(余っている部分)をつまみます。
縦に縫うのか横に縫うのか、またどのくらいの長さを調整するのかといったことをウィッグの緩くなっている部分を色々つまんでみて、着心地を確かめながら決定していきます。

ここで注意するのが、ウィッグ着用後のことを考えて、きつくなりすぎないようにすることです。「どうせまたすぐに緩くなるから少しキツめに調節しておこう」という気持ちも分かりますが、ウィッグが頭を締め付けるような感じになってしまうと、見た目も不自然になり、治療にもあまりよくない影響が出てしまう可能性があるので注意が必要です。

これらのことを踏まえながら調節する部分が決まったら、つまんだ部分をクリップで留めておきます。

ものさしで長さを測る

次に先ほどクリップでつまんでおいた部分の長さをものさしで測ります。
測り終えたらウィッグを裏返しにして、クリップを取り外し、ものさしで測った長さを再度裏返しにした状態でつまみなおします。

この計測の過程は結構面倒くさく感じてしまうかもしれませんが、長さを正確に測定していないと上手にサイズ調整を行う事が出来ないので重要です。

縫う

最後にウィッグのつまんだ部分を固定するために縫っていきます。

まずつまんでいる山折りの一番下に波縫いを施します。この時横向きに縫うのであれば、ウィッグに付いているアジャスター部分と平行になるように縫うと見た目もキレイで、真っ直ぐ縫えるのでおすすめです。

次に山折りの一番上の部分をまつり縫いで固定します。
全て縫い終えたらサイズ調整完成です!

実際に着用してみて、被り心地を確認しましょう。

サイズ調整のコツ

調節部分を縫っていく時に、「糸が髪の毛と絡む」という場合は、糸を2本取りにして出来るだけ短くすると絡まりにくくなるのでオススメです。
また、縫い始め・縫い終わりを玉止めしてしまうと着用した時に玉止めが頭皮に直接あたって痛みを生じる事があるので「返し縫い」を行なってなるべく玉止めを作らないようにするのも大切です。

サイズ調整後の仕上がりを自然にするために、縫い目に髪の毛が挟まってしまった場合は、挟まった髪の毛を針で丁寧に引き出すことで調整前と調整後で全く変わらない見た目・仕上がりとなります。

アジャスターを利用する

ほとんどのウィッグにはアジャスターという、サイズ調整が簡単に行える調整道具が付いています。
これは、フックの位置を変える事で緩くしたりキツくしたりすることが出来、毛量に合わせて5~6㎝程度の調整が行えます。アジャスターを使えば、ほとんどの場合は難しいサイズ調整をしなくても頭にフィットするよう調整する事が出来ますが、アジャスターを使っても対応しきれないサイズ変化があった場合には、是非先ほど紹介した方法を実践して頂ければと思います。
アンベリールではご購入後一週間以内であれば、サイズ調整やヘアアレンジなど専属のスタイリストにより無料で行っております。
購入から一週間を過ぎたウィッグのサイズ調整料は3,300円がかかります。

ご自宅でサイズ調整を行っていただく事も出来ますが、「上手に出来るか不安な方」「縫うのが面倒くさい方」「綺麗なサイズ調整を施してもらいたい方」は是非お気軽にご利用ください。

まとめ

医療用ウィッグのサイズ調整は、ご自分で糸と針を使って行っていただくことが可能です。
縫い方も波縫いやまつり縫いなど基本的な縫い方が分かれば誰でも出来る作業ですので、アジャスターで対応しきれないサイズ変化があった場合は是非試してみてください。
アンベリールではサイズ調整を無料で行なっており、専属のスタイルストによる本格的で丁寧なサイズ調整を受けられますので是非こちらもお気軽にご利用ください。

サイズ調整はウィッグの着け心地や見た目に大きく関係する重要なお手入れなので、欠かすことなく常に最善の状態をキープできるように致しましょう。

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